青猫工場 〜 Bluecat Engineering 13th 〜

青猫は、分からないことを、考えている。

筋トレに関するささやかなレポート。

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TITLE:
筋トレに関するささやかなレポート。
Written by BlueCat

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【筋トレとヒトの身体について】

 今回は旅について、あるいは水着サイレンススズカウマ娘)についてお送りする予定を急遽(かつ大幅に)変更し、筋トレについて書く回。
 誰にも言っていないし、どこにも告知していないから、予定などあってないようなもの。
 予定調和を乱して壊して、それでこそのラケンローである。
 ちなみに以下はすべて僕の経験に基づくものだけれど、僕の体質は多くの人のそれとは異なることも多いので、参考程度に考えて欲しい。

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 僕は30代半ばまで、腹筋などせず背筋だけで生きてきた。
 スーツを着る上で必要なのは腹筋ではなく背筋だったからだ。
 しかしあるとき、浴室でくるぶしを洗おうと膝を胸に付けようとしたとき「うっ」となり、唐突に腹筋を鍛える必要を感じた。
 近年も、ケダモノらしい放蕩な生活を送ったりすると下腹部に脂肪が付く。
 子供の頃から僕が痩せている(太っている父に比して、痩せすぎのためネグレクトや虐待を疑われていた)のは、僕が精製炭水化物を好まない(身体に合わない)ことと、胃腸が弱かったからである。
 それから料理は自分で作る必要があったことも影響したかな。

 脂肪を減らそうと腹筋をすると分かるのだが、だいたいひと月もしないうちに腹筋が付いて(筋肉が多少分厚くなって)、お腹周りが太くなる。
 フィクスすれば(力を入れれば)へこんで見えるが、フレックスすれば(力を抜けば)、むしろ前よりウエスト周りが増大して見える。
 世のガールどもが腹筋をして挫折するのは、なるほどこれでメンタルをやられるのだと納得した次第。

 しかしこれらはそもそもの物性を考えれば必然である。
 脂肪組織とは一朝一夕に付いたり減ったりするわけではない。
 短期間で体型を変えるのは無理がある。


【物理で解決するのは危険だと人類は学んだらしい】
 たとえば太る(太って見える)にしても、食事によって体内に物質を投入したぶん、物理で体積や質量が増大するのは必然で、そうしなければ不自然だということになる。
 同様に短期間で痩せる(痩せて見える)のに手っ取り早い方法が、この「物理で解決」なのだが、動物たる我々がそれをするのは基本的に危険である。
 バブル経済の頃には脂肪吸引なる「物理で解決」の方法も流行したものだが、昨今まったく聞かないことを考えると、まぁ、危険だったのだろうと思える。
 絶食も手っ取り早い「物理で解決」だが、その危険を僕が語る必要もないだろう。


【見栄えの問題ならば】
 僕は過度のルッキズムに毒されているわけではないが、そもそもの虚弱体質と相まって、自身が太っている状態をあまり許容できない。
(恋人はさにあらず。むちむち体型の女の子は、それはそれで素晴らしいのではある。特に感触とか)
 徐々に体重を増やすことに成功したので今は70kg前後あるが、かつては一定の体重に近づくと膝や足首の関節が痛くなり、筋トレで体重を増やすことさえできなかった(脂肪もあまり付かなかったので、体重を増やす手段が他になかった)。

 ところで下腹部の脂肪が気に入らないとなると、一般に腹筋をしてしまうのが人類の常。
 そして腹筋の筋細胞を増大させても短期的に脂肪が減るわけがないので、フレックス状態では太って見えるケースがあるのも上述のとおり。
 ではどうすればウエスト周りが端的にスリムに見えるのか。

 そこで背筋と大臀筋、大胸筋などの筋肉を付けるのだ。肩の筋肉とかもいいだろう。
 太腿の筋肉もいい。
 特に腹部より上部の筋肉を鍛えると、お腹の皮膚が引っ張られてへこむ。
 お腹に力を入れれば細く見えるのは、物理で皮膚が引っ張られるからだ。
 皮膚も短期間で簡単に伸びたり縮んだりはしないので、お腹より上の筋肉が発達すれば、脂肪ごと引き上げるというわけだ。


【トレーニング強度と休閑】
 一部界隈には、細胞が破壊されないと筋細胞は増大しない(=筋肉は付かない)という古い説を未だに信奉している人が少なからずいるようだけれど、低強度でも長時間負荷を掛けることで筋細胞が増大する(=筋肉が付く)らしい。
(参考URL:「マクマスター大学 筋トレ」検索結果

 個人的な経験からいえば、高負荷で短時間のトレーニングと低負荷で長時間のトレーニングでは、前者の方が筋肉痛になりやすい。
 筋肉を増大させるという意味では、この高負荷のトレーニングでも良いと思う。ただし翌日は休閑させるのがポイント。
 1日おきのインターバルの方が体調も良く、筋肉を発達させやすかった。
 一方、気分屋なので、1日休むとさらに翌日も休みたくなる。これを克服するのが大変といえば大変か。

 低負荷のトレーニングの場合は、必然的に有酸素運動になってくるので筋肉を発達させるというよりは、その維持や脂肪の燃焼に役立つ感じだった。
 翌日の寝起きに少し気怠い(起きて活動を始めるとほとんど気付かなくなる)程度の負荷を掛けるのがちょうど良く、ひどい筋肉痛になると(僕の場合は)他の部位の炎症反応が出やすくなる(身体が対応しきれなくなる)ので今も避けている。

 疲れるだけで筋肉が付かないとか、疲れるのに脂肪は減らないという人は、まぁ、長期的に身体をデザインする考えの方がいいと思う。
 一朝一夕に体型を変えるのは「物理で解決する」しかないのだから……。

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【しかし時間は掛かる】

 ワークアウトはそれなりに苦痛ではある。
 しかし普段意識しない(人も少なからずいるであろう)自身の肉体における各部位の感覚を、きちんと感覚するという意味においては座禅や瞑想に近いものがある。時間を掛けても楽しめる余地は十分にあるのだ。
 悟りを開いちゃう筋トレアスリートとか、そういう系なのではないかと思うのだが。

 実際「運動」としてただ動かすより、どういうわけか自身の運動部位の状態に意識を向けている方が運動効率が上がる気がする。
「ああ、熱を持っているな」「負荷が掛かっているけれど痛みはないな」「痛みに近い負荷だからこれは弱くしよう」という調整もしやすいから故障しずらくもなる。

 ただ一般的な人間が地球上で暮らしている以上、1日はおよそ等しく24時間しかない。
 このリソースは絶対なので、ワークアウトに時間を使えば他事に使える時間は減ることになる。
 それから大きな負荷を掛けられない人もいる。
 病中病後などはことにそうだし、ここひと月ほど寝たきり状態に等しい僕もそれに当てはまる。
(体温調節が未だにうまくできないので、筋トレをすると体温を下げられない)

 そういうときはEMSマシンを使う。
 これはインプラント施術を受けたときに思い付いて始めたのだが、なかなか良い。
 最初(特に購入を決断するとき)は、かなり抵抗があった。
 使ったこともないのに(大した効果はないだろう)とか(機械に頼るのはちょっと怠惰に過ぎるのでは)と思っていたのだ。
 ネガティブなイメージがあって躊躇していたが、どうしても身体を動かせないし、一方で療養生活は筋肉が衰える。

 使ってみてどうかといえば、実に良かった。
 フィジカルな運動のように大きな物理負荷を身体に与えずに筋肉(だけ)を動かすことができるし、呼吸を大きく変動させないため過熱もしない(それでも部位や強度によって汗は出るし、呼吸も変動するが)。
 なので身体が不自由な状態や持病のある人、時間のない人には丁度良いのではないかと思う。
 料理やゲームをしながら筋トレができたらこんなに便利なこともないからだ。

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 ここで自分が使っている商品を紹介する流れなのだが、インフルエンサでもないくせにステルスマーケティング的なありように嫌悪感を感じてしまう。が、今回は我慢することにする。何の我慢なんだこれ。
 なぜ紹介するかというと、高いものはたくさんあるし、それらは間違いなく効果があるのだ。
 ただ数万もするようなEMS器具は(余裕のある人はいいが)エントリィで購入するには抵抗があるだろうし、器具と肉体の相性もある。
 だからといってただ安いものを選んで(嘘やん!)と断ぜられるのも辛いところだ。
(経験上、数ヶ月もしないうちに壊れる粗悪品、そもそも効果が見られない安い製品は中国製が多かった)

 そんなわけで僕がいいなと思って今も使っているのは以下の2点である。

 

 

 昔TVで見たことのある商品(笑)。
 腹筋用ベルトとしては廉価な部類で耐久性もまずまず。
 乾電池を使用するのが個人的には少々難を感じる(入れ方も特徴的だ)が、電池の保ちはいい方だと思う。
 純正のジェルパッドはお高く感じる。ランニングコストで利益を生み出そうという、かつてのエプソンのプリンタ方式だろうか。



 驚きの価格。とにかく安いので、その安さで不安になる(笑)。
 残念なことに純正ジェルパックは売っていないのだが、本体の耐久性がそれなりにある(1年以上は使えた)ので、汎用ジェルパッドで利用している。ちなみに2代目。
 価格を(逆の意味で)度外視して考えると、性能は悪くない。むしろこの価格でプログラムされた複数の動作をするので驚く。

 放電ユニットが充電式なのは優位。
 ヒップ用とあるが、腕だろうが太腿だろうが着けられないことはない。衣服の下に着けるのがむつかしいというだけだ。

 とにかく安いので試してみたいEMS初心者にはおすすめの品だ。僕の食費2日分より安いと思う。
 ただ「EMS器具ってこんなに安いのか」と、変な基準を持つのはやめてほしい。この価格できちんと動作する商品が市場にあることが(色々な意味で)どうかしているのだ。


 ちなみにAmazon などで販売されているうち、廉価版もいくつか試したが「ジェルパッド不要」という商品はおよそ通電に不具合が出やすく、ただ痛くなるものが多かったので、ランニングコストは掛かるがジェルパッドを使うものの方が現状は無難だ。
 ジェルパッドは廉価な代用品も多く販売されている。
 厚みや材質に若干の弱みはあるが、純正品にするかどうかは個人の好みだろう。僕は廉価版を一度は試すようにしている。







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[NEXUS]
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[InterMethod]
  -Algorithm-Darkness-Ecology-Engineering-Interface-Maintenance-Mechanics-
 
[Module]
  -Condencer-Connector-Reactor-
 
[Object]
  -Fashion-Human-Tool-
 
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  :ひとになったゆめをみる:
 
 
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